更年期障害と鍼灸

2017年09月26日(火)

 更年期とは閉経を挟んだ前後約10年間の事を指します。

閉経の年齢には個人差がありますが、日本人女性は50歳前後と言われています。

 この時期は女性ホルモンの一種であるエストロゲンなどの分泌が減り、その影響で体のあちこちに不快な症状が現れることがあります。また、更年期は女性を取り巻く環境に様々な変化が起こりやすい時期です。

子供の成長に伴い、子育てが終わり、子供が家を巣立って、燃え尽きてしまいます。

働く女性においては責任ある立場や地位につくので、仕事の量やストレスが増加します。

このようなことから大きなストレスが溜まり、精神症状や不定愁訴を引き起こします。


 更年期の症状は個人差が大きく、日常生活にまで影響を及ぼす場合は更年期障害といい、治療が必要な女性は20%~30%とみらています。

更年期障害の症状

 更年期障害の症状は主に次のような症状が現れます。

【体の症状】
だるい、疲れやすい、のぼせ、ほてり、多汗、手足の冷え、腰痛、肩こり、尿のトラブル、たちくらみ、耳鳴り、動悸、手足のシビレ、関節の痛み、からだのかゆみ、肌や目、口の乾燥、頭痛、めまいなど

【心の症状】
イライラ、不安感、不眠など

なかでも、心の症状である、イライラ、不安感、不眠といった精神神経症状を訴える女性は増加傾向にあると言われています。

 

更年期障害の根本原因と鍼灸

  更年期障害は几帳面で責任感が強い人や、ストレスを受けやすい環境の人に症状が出やすいと言われています。また、不規則な生活や食生活の乱れも原因の一つと考えられています。

 しかし、このような人が必ず更年期障害になるわけではないので、これだけ進んだ西洋医学においても、なぜ更年期障害になる人とならない人がいるのか、まだはっきりとした原因は分かっていないのです。

 東洋医学では昔から「冷えは万病の元」で病の根本的な原因と考えられ、大昔から「冷え」の解消について研究されてきました。


 人の身体は、生活習慣や仕事のストレス、外傷(ムチウチなど)、環境などの要因により、気の流れや血液の流れが悪くなり、身体の芯に「冷え」が生まれ、多彩な症状が現れます。

 更年期障害もその多彩な症状の1つです。

 この「冷え」は冷たい感覚だけの冷えではなく、東洋医学では「根元的な冷え」と呼び、病の根本原因と考えられています。


冷えについてはこちら→病の根本的な原因は冷え


 例えば、私たちの身体は、家事や仕事で忙しかったり、人間関係などによるストレスを受けると、交感神経が緊張して、脈拍を上昇させます。ある程度のストレスの下では問題ありませんが、強すぎると問題になります。

 強すぎると血管の収縮が強くなり、血流障害が起こり、体が冷えてきます。そして、「手足が冷える」「顔色が悪い」などの症状が出てきます。


 ストレスは身体を冷やす大きな原因の1つです。ストレスにより交感神経が優位になり、血管が収縮して、身体は冷えるのです。

 そして、身体の芯に冷えが生じた結果、様々な機能が低下し、更年期に起こる一時的な生理の変化、つまりエストロゲンの減少に身体は対応できなくなります。

 西洋医学では、不足するエストロゲンなどの女性ホルモンをお薬で補充します。辛い症状を和らげてくれる薬の効果はすばらしいものですが、残念ながら服用を続けないと症状は繰り返します。これは減少していくエストロゲンを一時的に増やしているので、不足すればまた再発するのです。このように西洋医学では、減少していくエストロゲンに着目して治療をします。

 しかし、本来は更年期にはエストロゲンは減少していくことが身体にとっては自然なことで、この変化に対応できない体質に問題があります。

 体質改善をする為には、鍼灸治療とともに生活習慣を見直す事がとても大切です。「冷え」は知らず知らずのうちにだんだんと身体の芯で強くなっていきます。長い時間をかけて大きくなっていくのです。

 体質改善(根本治療)は根気のいる治療です。しかし、やさしい鍼と温かいお灸で身体の芯を温める事で、「冷え」が解消され、様々な辛い症状が和らいでいきます。


 更年期障害でお悩みの方、つくば市のさかまき鍼灸院へお気軽にご相談ください。

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