自律神経失調症と鍼灸

2017年09月11日(月)

自律神経失調症は、病院で検査をしても異常がないと診断されるのに、様々な症状や不調に悩まされる状態です。検査をしても原因が分からないので、病院で治療が出来なかったり、上手くいかないケースが多く、また、家族や周りの人からは「気のせいじゃないか」と言われてしまい、本人としても辛いのに分かってもらえないので、ますます悪化してしまうケースがよくあります。


また、検査で異常が出なくても、東洋医学的に患者さんの脈、お腹、ツボの反応を診ていくと、様々な異常が出てきます。病院(西洋医学)とは異なった視点で身体全体を診ていくので、お辛い症状に悩まれている方や、治療に行き詰っている方は、東洋的な鍼灸治療をぜひ受けてみてください。

東洋的な鍼灸治療→積聚治療について

ここでは、自律神経失調症について、西洋医学と東洋医学の視点から説明していきたいと思います!!

自律神経とは

人間の体には「体性神経」「自律神経」という2つの神経があります。

体性神経は、自分の意思などで働く神経です。

・脳からの指令を体に伝える働き

例、手や足を自分の意思で動かすなど

一方、自律神経自分の意思とは関係なく働く神経です。
・心臓や内蔵を動かす
・血圧や体温の調節
・食べ物の消化
・血管、瞳孔、汗腺の機能の調整など

普段無意識にしている呼吸、循環、消化、排泄、発汗、体温調節、睡眠などをコントロールしています。

自律神経は生命を維持するための重要な働きをする神経です!!

 

そして、自律神経には交感神経副交感神経の2つに分けることができます。
2つの自律神経は、副交感神経が血管を拡張して血行を良くし、交感神経は血管を収縮して血行を穏やかにするなど正反対に働きます。

また、交感神経は仕事やスポーツの時に心臓の拍動や血圧を高めて、精神活動を活発にします。主に昼に活発になります。


副交感神経は睡眠は睡眠、休息をとるときに働く神経で、心臓の拍動をしずめ、精神活動を休めます。主に夜に優位になります。

さらに、自律神経は感情の変化にも連動して働きます。

緊張した時や驚いた時は、交感神経が亢進して心臓がドキドキします。緊張から解放された時は、副交感神経が優位になり、心拍は下がり気持ちが落ち着きます。

このように2つの自律神経が24時間、365日休まずバランスをとりあって、身体の働きを調整してくれています。

 

自律神経失調症とは

自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つの神経のバランスが保たれている事がとても大切です。

自律神経は生活や仕事のリズム、感情、環境の変化などの影響を受けます。

自律神経のメカニズムから考えると、交感神経は昼副交感神経は夜に働くのが正常です。

ところが、食生活の乱れや、夜更かしが続いたり、労働時間が長い事などで肉体的なストレスや悩みや心配事などの精神的なストレスが続いたりすると交感神経が過緊張状態になり、副交感神経の働きが抑制されてバランスをくずし、ほてりや冷え、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠症など様々な症状が出てきます。

さらに自律神経はホルモンとも密接な関係がある為、自律神経の乱れは月経不順(生理不順)や不妊症を招くことになります。また更年期の女性は自律神経失調症になりやすいと言われています。

更年期に起こる女性ホルモンの変化や月経周期の乱れが、自律神経の働きや情動に影響を及ぼし、自律神経症状や精神症状があらわれやすくなると考えられています。

このように自律神経、ホルモン分泌、情動(怒りや不安感)は密接に関係しています。

自律神経は体の全ての器官をコントロールする制御装置です!!

この制御装置が乱れると、疲れがとれない、よく眠れない、食欲がない、便秘や下痢、手足の冷え、むくみ、肌荒れ、肩こり、腰痛、頭が重い、月経不順、月経痛、イライラ、のぼせ、ほてり、めまいがするなど人によってあらわれる症状はバラバラです。また、複数の症状が同時にあらわれていることが多いです。

自律神経失調症の根本原因と鍼灸治療

東洋医学では昔から「冷えは万病の元」と考えられてきました。

冷えについてはこちら→病の根本的な原因は冷え

「冷え」は身体に本来備わっている自然治癒力を低下させます。

自然治癒力とは菌やウイルスなどの外敵から身体を守る免疫力、傷や骨折の修復能力、細胞の再生能力や新しい命を授かる妊娠力、そして自律神経のバランスを整える調整力などをいいます。人間は自然治癒力によって生命を維持し、健康を保たれているので、「冷え」によって自然治癒力が低下してしまうと、身体に不調があらわれ、生命を維持する事ができなくなってしまいます。

また、東洋医学では人の身体にはの2つの働きがあり、この2つのバランスが保たれていることが良い状態と言われてきました。

東洋医学に興味があれば、陰陽論という考え方を聞いた事があると思います。

ここでは簡単に説明しますが、すべてのものには二面性、陰と陽があり、そして陰と陽は相対的なものと考えます。

一方が陰なら一方は陽です。反対のものでありながら、調和し助け合う、それが陰と陽です。

例えば、女性(陰)と男性(陽)、身体を見た場合は下半身(陰)と上半身(陽)などです。

人の身体の働きでは、相反する働きをする自律神経の副交感神経(陰)と交感神経(陽)はまさに陰陽を意味しています。

陰と陽のバランスを整える事が得意な鍼灸治療は自律神経失調症の改善にもとても適しています!!

つくば市のさかまき鍼灸院には自律神経失調症でお悩みの方がたくさん来院されています。多くの方が症状を抑える為に、安定剤などを飲まれています。中には十数年お薬をずっと飲み続けている方もいらっしゃいます。

やさしい鍼と温かいお灸を使い、身体の芯を温める事で自然治癒力が正常に働き、自律神経もバランスよく働きだします。生活にリズムが生まれ、気持ちも晴れやかになるので、薬の服用を減らしたり、やめられる方もいらっしゃいます。


自分の症状を慢性的と諦めず、ぜひ一度鍼灸治療を受けてみてください!!





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