自律神経失調症とは


 健康な毎日を過ごすには、相反する働きをする交感神経と

副交感神経、この2つのバランスが保たれていることがとて

大切です。自律神経は生活のリズムや感情、環境の変化などに

影響をうけます。自律神経のメカニズムからすると、

交感神経は昼、副交感神経は夜、働くのが正常といえます。

ところが、夜更かしが続いたり、体に無理を強いる肉体的な

ストレスや、悩み心配事などの精神的なストレスが続いたり

すると、交感神経が過緊張に陥り、副交感神経の働きが抑制

されてバランスをくずし、ほてりや冷え、頭痛、めまい、

不眠症など様々な症状を起こします。

 

 さらに、自律神経はホルモンとも密接な関係があり、

自律神経の乱れは、月経不順(生理不順)や不妊症を招くことに

なります。また更年期の女性は自律神経失調症になりやすいと

言われています。

 

 自律神経の調節を司る中枢は、脳の視床下部というところに

あります。ここには、自律神経の調節中枢だけでなく、

女性ホルモンの分泌中枢や怒り、不安感などの情動中枢も集ま

っています。しかも、これら3つの中枢は極めて近くにあり、

密接に連動しているのです。

この為、自律神経の乱れが女性ホルモンの分泌に影響を及ぼし、

月経不順や不妊症を招くことがあります。

 

 また、更年期に起こる女性ホルモンの変化や月経周期の乱れが、

自律神経の働きや情動に影響を及ぼし、自律神経症状や精神的な

症状があらわれやすくなると考えられます。

 

 例えば、更年期によく見られる不眠症やイライラ感の場合

通常は夜になると副交感神経が優位となり、心も身体もリラック

スしてゆっくりと眠りにつきます。

ところが、更年期障害では夜になっても副交感神経が優位にならず、

交感神経が亢進した状態が続くために不眠やイライラを訴えやすく

なるのです。このように自律神経、ホルモン分泌、情動(怒りや

不安感)は密接に関係しています。

 

 自律神経は身体の全て器官をコントロールするいわば制御装置

です。ですから、この制御装置の乱れからおこる自律神経失調症の

症状は、頭、耳、目、皮膚、消化器、循環器、生殖器、精神面

など、からだのいたる所にあらわれます。

 

 そして、あらゆる症状も、疲れが取れない、よく眠れない、

食欲がない、手足がむくみ冷える、肌があれる、慢性的に肩が

こる。腰が痛い、頭が重い、月経不順、月経痛、イライラする、

のぼせる、めまいがする、人によって千差万別です。

 

また、複数の症状があらわれることが多くあります。