プロスタグランジンと自律神経の関係


 また、プロスタグランジンは自律神経バランスとも深い

関係があります。ここでは、この2つの関連性について

みていきましょう。

 

 まず、自律神経の働きについて少し詳しくお話しします。

 

 人の神経には、体性神経と自律神経があります。

 

 体性神経は、手や足を自分の意思で動かすための神経です。

 

 一方、自律神経は胃腸などを動かしたり、体温調節をしたり、

自分の意志とは関係なく働く神経です。

 

 呼吸や循環、消化、代謝、体温調節などの働きをコントロール

して、生命を維持するための重要な働きをします。

 

 そして、自律神経には交感神経と副交換神経があります。

 

 交感神経は、仕事やスポーツの時に心臓の拍動や血圧を高め

て、精神活動を活発にします。主に昼、活発になる神経です。

 

 副交感神経は、休息や睡眠をとるときに働く神経で、心臓の

拍動をしずめ、精神活動を休めます。主に夜、優位になる神経

です。

 

 また、2つの自律神経は、副交感神経が血管を拡張して血行を

良くし、交感神経は血管を収縮して血行を穏やかにするなど、

正反対の働きをします。

 

 このように、交感神経と副交感神経は必要に応じて、自動的に

切り替わっているのです。

 

 ところが、うまく切り替わらずに、交感神経が亢進した状態や

副交感神経が抑制された状態が長く続くと、様々な症状が出て

くるのです。

 

 交感神経の働きが亢進し過ぎた時には、イライラ、動悸、

息切れ、冷え性、肩こり、不眠、頭痛、めまいなどの症状が現れ

やすくなります。

 

 また、副交感神経の働きが低下している場合には、食欲不振、

便秘や下痢、無気力などの症状があらわれます。

 

 月経痛がある人は、これらの症状にも悩まされていることが

少なくありません。

 

 それは、自律神経のバランスが乱れているからです。

 

 月経痛の原因である血流の滞りは。交感神経が過剰に働き、

副交感神経の働きが低下している状態でもあるのです。

 

 そして、月経のときに分泌されるプロスタグランジンには、

副交感神経を優位に導いてくれる働きもあります。

 

 自律神経のバランスが交感神経優位に傾きすぎていると、

血行が悪くなり、様々な症状があらわれるので、プロスタグラ

ンジンが副交感神経よりに戻し、血行を良くしようとしてくれ

ているのです。

 

 このように、プロスタグランジンは自律神経バランスにも

関与しているとても大切な物質なのです。