根本原因と鍼灸治療


 では、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が減少したり、

バランスが乱れたりする根本原因はいったいなんなので

しょうか?

 

 一般には、几帳面で完璧主義、責任感が強いタイプ、

ストレスをため込みやすい人が、うつやパニック症状が

あらわれやすいと言われています。

 

 しかし、このような人たちが必ずうつ病やパニック障害

になるとも限らないのです。

 

 これだけ進んだ西洋医学でも、なぜうつ病やパニック

障害になる人とならない人がいるのか、まだはっきりした

原因は残念ながら解明されていません。

 

 一方、東洋医学では昔から「冷えは万病のもと」

言われてきました。

 

 「冷え」は人に備わっている自然治癒力を低下させて

しまいます。

 

 自然治癒力とは、病気から身体を守る免疫力や回復力、

傷や骨折の修復能力、細胞の再生能力や新しい命を授かる

妊娠力、そして、憂うつ感や不安感から立ち直る復活力

などをいいます。

 

 復活力とは、科学的な言葉では、「セロトニンやノルアド

レナリンなどの神経伝達物質を分泌する力」と言い換えると

わかりやすいでしょうか。

 

 これら生命を維持して健康に生きていくために必要な力

を総称して、自然治癒力といいます

 

 人の体は、無理な仕事やストレス、人間関係、生活習慣な

どの要因により、気血の流れに滞りや偏りが起こります。

 

 そして、だんだんと体の芯に冷えが生じて自然治癒力は

低下し、様々な症状があらわれます。

 

 この冷えを東洋医学では、「根元的な冷え」と呼び、

病の根本原因と考えています。

 

 あらゆる症状や病気は、そのヒトの体質、価値観、生活

環境などの背景により様々です。

 

 例えば、義務感が強く、仕事熱心で、常に他人への配慮を

重視する人は、とても気を使い(エネルギーを使い)、気血

の流れに滞りや偏りが起こります。

 

 そして、少しずつ身体の芯に冷えが生じてきます。

 

 一生懸命に努力した結果が伴っているうちはエネルギー

の回復、つまり冷えが補われますが、成果が出せない状態

が続いたりすると、エネルギーが欠乏し、さらに冷えは強く

なります。そして、徐々に復活力(自然治癒力)

低下していきます。

 

 その結果、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」を分泌

する機能が弱まり、うつ病やパニック障害を招くことになり

ます。

 

 また、体の陰陽のバランス(交感神経と副交感神経の

バランス)が乱れることで、自律神経失調症の症状が

あらわれます。

 

 うつ病やパニック障害、自律神経失調症の根本原因は、

「冷え」による自然治癒力の低下なのです。

 

 このように、東洋医学では数千年に及ぶ治療の積み重ね

の中で、冷えと病の関係について明らかにしてきました。

 

 近年、現代医学の分野でも「冷え」について注目され、

多くの書籍も目にするようになってきました。

 

 自律神経の乱れや免疫の低下など、体の大切な機能の

低下が「冷え」と関係していると考えられるようにな

りました。 

 

 なぜ鍼灸は効くのか?ということが科学的に分かって

きたのです。

 

 さかまき鍼灸院では、「うつ病やパニック障害、

自律神経失調症の根本原因である冷えを解消し、

自然治癒力を最大限に高めて治癒に導く」という

根本治療を行っています。

 

 うつ病やパニック障害を発症するほど低下してしまった

自然治癒力は、ご自身の力だけでは回復が難しい場合が

あります。

 

 そんな時、鍼灸治療は自然治癒力がきちんと働くように

手助けをします。

 

 はりとお灸で、気血のめぐりを整え、「冷え」をとり、低下し

てしまった自然治癒力の回復を促します。

 

 「セロトニン」や「ノルアドレナリン」を分泌する機能が正常に

働き、「心の症状」が改善されます。

 

 また、陰陽のバランス、つまり、自律神経のバランスが整い、

「身体の症状」も緩和されます。

 

 さらに、鍼灸治療には精神安定作用もあると言われています。

 

 最近の研究では、鍼灸治療により、リラックス作用のある、

エンドルフィンやエンケファリンなどのホルモンが分泌されること

が明らかになり、注目されています。

 

 これらの働きにより、爽快感が感じられ、気持ちも前向きになる

と考えられています。

 

 心と体が元気になる鍼灸治療は、うつ病やパニック障害、

自律神経失調症にとても適した治療法です。